ルーズリーフ(at HatenaBlog)

はてなダイアリーから移行しました。きままに感想を書きます。

文芸カドカワ11月号にノベライズ「僕だけがいない街 Another Record」の連載が始まったので購入再開。

いちおうネタバレなしで。

KADOKAWAの漫画雑誌『ヤングエース』で連載している三部けいの『僕だけがいない街』。
2015年現在で既刊6巻で2016年1月からのフジテレビ系列でのTVアニメも、2016年春に藤原竜也有村架純主演で実写映画化が決まっていると発表されている。

そしてここで万を持してのノベライズ「僕だけがいない街 Another Record」は、連載当初からのファンとして個人的に嬉しい。
それを『フェノメノ』や『少女キネマ』の一肇先生が担当するってことになればなおさら。黙視論の連載終了で文芸カドカワの購入停止していたのでまた再開した。

今年夏に発売された文芸誌ジャーロ夏号の綾辻行人×一肇対談で、原作の僕だけがいない街が全8巻ということと、そのノベライズをするということはわかっていたので
どう描くか、その展開にとても期待していた。
僕だけがいない街では作者の三部けい先生は進行ノートを綿密に取っているとのことで多分そのノートを先生もノベライズなされる際にご覧になってたんだろうと思う。

ジャーロ 54号 夏号 (光文社ブックス)

ジャーロ 54号 夏号 (光文社ブックス)

そして肝心の内容は「犯人の手記」という形を取るという別視点で、かつ第1回目はその犯人の中学時代までの過去を語るもので
犯人が喫茶店で周囲の雑踏の中パソコンで回想録を書くという最新刊6巻の「犯人の回想」の半分を心情を吐露しながら忠実にノベライズしたものとなっていた。
しかし頭が悪い人を蔑視することは非常に犯人らしい感情だったんじゃないかなと感じる。面白かったがもっとまだやれる感じがする。
ここまでだと2回目の連載で終わってしまうので、検索するとノベライズ独自の展開があるみたいなので色々期待しつつ来月号を楽しみに待つ。
犯人の真っ黒い感情はフェノメノで鍛えられた一肇先生の雰囲気で三部けい先生のノリではないので違和感感じる人もいそうな気がするかなあ。

星海社だけど一肇先生著のフェノメノシリーズの文庫化の1巻発売はこれに合わせてきたのだろうか?いや完結したし1巻の発売は4年前だからら時期としては普通なのだけど。
なんにしても知られるという要素が増えるのは嬉しいなあ。少女キネマも来年2月で発売から丸2年だしそろそろ時期なんだろうか。出るとは限らないが。