KADOKAWAは4月1日付けで社内カンパニー制を廃止した。「角川書店」「富士見書房」など8つのカンパニーに分かれていたが、
>コミックや雑誌などジャンルごとの「局」に再編。
>重複していた編集・制作機能を統合し、人員の効率化を図る。「角川書店」や「富士見書房」などのブランドは残っているが、組織名からは消えた。
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社内カンパニー制廃止によって、はエンターブレインとアスキー・メディアワークスというほぼそのまま局に転換する以外のブランドカンパニーについては、
今までのブランドカンパニー(角川書店、角川マガジンズ、富士見書房、中経、メディアファクトリー、角川学芸出版)の各社に分散してた重複してた事業をひとまとめにして統括するってことで理解した。
でも角川書店とかのブランド名が名しか残ってないのは寂しいなあ。
レーベル名の角川文庫、富士見ファンタジア文庫等はもちろん継続する他、
角川書店、角川学芸出版、角川マガジンズ、富士見書房、中経出版、
アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、メディアファクトリー等のブランド名のみは引き続き残すと発表はしてもとしてもねぇ…寂しい。
局としては、下のような感じにまとめられたんだろうなあ…。
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- マンガ部門(コミック&キャラクター局)
- ライトノベル部門(コミック&キャラクター局)
- 角川書店の角川スニーカー文庫&ルビー文庫、ビーンズ文庫
- 富士見書房の富士見ファンタジア文庫、富士見L文庫
- メディアファクトリーのMF文庫J
- 映像・音楽事業(?;コミック&キャラクター局)
- 角川映画等の角川実写映像部門
- 角川書店アニメーション事業
- メディアファクトリーアニメーション部門
- メディアファクトリー実写映像事業部門
- メディアファクトリー音楽部門
- ビジネス・文芸部門(ビジネス・生活文化局)
- 中経出版(歴史、学習書、ビジネス書)
- 角川書店文芸部門(角川文庫等)
- 角川学芸出版部門
- メディアファクトリー文芸部門
- アスキー・メディアワークスBC(アスキー・メディアワークス局)
- 電撃文庫
- コミック部門
- その他事業
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ブランドカンパニー解体に合わせて執行役員制度も導入した模様(→ソース)
出版市況的にはこんな感じなので再編につぐ再編はわかるっちゃわかる。消費増税しなければまだ落ち込みは緩和されてたんだろうけどね…。
出版倒産、前年度比5割超の大幅増〜 消費税の増税で販売部数落ち込む 〜(帝国データバンク)
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p150405.html
昨年10月の発表でKADOKAWAは4-9月の半期決算で新規作品の売れ行きが悪い他、
ヒット作品に恵まれないという事はあったものの基本的には出版市況の悪化の煽りを受けて赤字になっていた。
その影響か、希望退職募集300人程度を募集し
300人以上の勤続5年以上の41歳以上の社員をリストラを断行した後のこの発表。
リストラはよろしくないけれども、今の状況ではぎりぎり合理化、改革再編の総仕上げと言ってもいいと思うが、
これ以上に市況が悪化し、KADOKAWAの経営が悪化した後のリストラ再編では、切り売り縮小の言葉以外にしかならない気がする。
少子高齢化は更に進む上に2017年4月には消費税増税が見込まれているし、そこがひとつの試練だろうか…。
角川に毎月1万以上近く使うほど好きな作品・雑誌が多い自分としては角川グループ全体頑張って欲しいところ。