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マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合書籍版1,2巻感想。

[[マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合]]を知ったきっかけは、ヤングエースの増刊誌にあたるWeb漫画雑誌のヤングエースUPのラインナップの中にあり、読んで気に入ったのが知ったのが始まり。コミックス連載2話あたりを読んで気になって小説家でなろうの連載分を読み漁り、1週間後には1巻を行きつけの書店に店頭にあったのを見つけて購入。

2巻はとらのあな通販で予約していたのが先日届いた。とらのあなの特典のリーフレットはミーチェさん視点のシュバルツへのショートストーリーでした。ミーチェさんシュバルツお気に入りなのがよくわかります。



この作品で魅力に感じている部分は、銃火器の火力とシュバルツの機転で敵を圧倒していく点と、異世界で生きていくシュバルツとその周辺との交流の部分で、個人的には一人(ソロ)で迷宮を討伐していくのはあまり求めていないと思う。

おそらく漫画になると銃火器の武器を換えながら迷宮を一人で討伐していくのは映像や絵で生きると思っているので、漫画はそういう意味でも期待して毎月の更新を待っているのが今日。



書籍版と比較するには、1巻はWeb版の1話から25話まで、2巻はWeb版においては26話から54話までを収録。

1巻でのWeb版から書籍版の主な加筆部分と思われる箇所

  • ハルピア討伐戦(第5章分がまるまる描きおろし)
    • それに伴う登場人物追加(リーゼ・ルディ兄妹、キンジャー、プティ、ボイ)
  • 迷宮探索資格者試験においての学生の人助け
  • 迷宮探索資格合格後のアシュリーとの会話部分

2巻でのWeb版からの書籍版の主な加筆部分と思われる箇所

  • 緑鬼の迷宮
    • 先行した冒険者の死亡
    • ミーチェ・フラウさんの動作の加筆
    • クラン・『覇王花』の迷宮の探索の目的
    • 門番での戦闘シーン
  • 迷宮探索後に届いたメールを読んだ後のシュバルツの覚悟を決めるあたりの描写
  • 城塞都市バルガにおいての娼館での立てこもり事件とシュバルツを観察するレミ(第7章丸々描きおろし)

加筆と思われる部分はどれも文句なく良かったし、Web版から物語の厚みは間違いなく増していると思う。特にハルピア討伐戦も熱かったし、緑鬼の迷宮でのミーチェ・フラウの描写があとがきにあったとおり可愛くなっていたので感情移入しやすかったのもあるし、娼館立てこもり事件でのアシュリーとの絡みが増えて満足度が高いものだった。加えて1、2巻通してメインヒロインであるアシュリーとの絡みもWeb版より増えているのが良いポイントだと思う。これからも増やして欲しい。



イラストはモンスターデザイン以外はほぼ文句はないので、3巻でも新キャラの女の子含め可愛く描いて欲しい、モンスターや男キャラは要改善。3巻はいよいよ変装した姿の『シャフト』が王都で大暴れするし、マリーダ商会ともさらに密接に関わっていくので楽しみではある。『ラピティリカ・バルガ護衛編』も書籍版で読みたい。