ハルヒとハルキ-涼宮ハルヒと村上春樹を解読する- 著:土居豊
ハルキとハルヒ―村上春樹と涼宮ハルヒを解読する (ASシリーズ第5巻)
- 作者: 土居豊
- 出版社/メーカー: 大学教育出版
- 発売日: 2012/04/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この作品での不満なとこは主にヤマカンもとい山本寛氏あたりで事実誤認か穿った推測が多いという点
まぁヤマカン叩き優先な感じなんだが。ヤマカンあたりの文献やインタビュー回ってみればそういうことないのにな。
例えば77ページの16行目が顕著
少し脱線するがだからこそ演出家・山本寛はここから飛び出したのかもしれない。『ハルヒ』、『らき☆すた』の演出家・山本寛はよくも悪くもクリエーター気質だから合議による作品製作の過程で、自分のエゴを抑えられないことが多かったのではなかろうか、と想像するのだ。(中略)エンドレスエイトの実験的手法を主導したと言われる山本寛は〜(後略)
アニメーションDoもとい京都アニメーションを飛び出したのは、らき☆すたの監督交代騒動で嫌気さして辞めたのであっただけで*1クリエイター精神とは関係がないし、世間一般でのらき☆すたでのスケジュール遅延というのも嘘っぱちなので関係がない。らき☆すたは全話アフレコ時オールカラーという優秀なスケジュールと白石稔のガチ無知ラジオでらき☆すたのプロデューサーの伊藤敦氏が語っていたりする。
エンドレスエイトの実験的手法を主導したと言われるってヤマカンは2009年のボルチモアのアニメエキスポ09でのインタビューで自分は否定したと立場だ(端的に言えば、2期の構成会議にいました、8話という原案がありましたが自分は2,3話が限度だろうという話)と言っていたんだけど全く逆になってる。どこの情報を読んだのだろうか?、甚だ疑問。
それ以外も事実誤認があったりするのだが、ハルヒと村上春樹のファン視点であるのは読んでて不快ではなかった。
憂鬱〜消失にかけての西宮ちゃんと取材してあるしね。
きーぼー堂さんのサイトからちゃんとサイン会動画も視聴したけど基本的に楽しかったとちょいフォロー。
でもこの本をネタ本にもうちょっとツッコんでみたい。