ルーズリーフ(at HatenaBlog)

はてなダイアリーから移行しました。きままに感想を書きます。

Wake Up,Girls!新章についての雑感。

最初の劇場版Wake Up,Girls!七人のアイドル以降、記事にはしていないけれどTVシリーズ全12話、スピンオフアニメの『うぇいくあっぷガールZOO!』全10話、続・劇場版Wake Up,Girls!前編「青春の影」、続劇場版Wake Up,Girls!後編「Beyond the Bottom」は視聴済み。

去年のWake Up,Girls! Festa 2015 Beyond The Bottom EXTEND!で、続編を匂わせる「Wake Up,Girls!はI-1clubに吸収合併します」という白木社長扮する宮本充さんのナレーションの発表でイベントの幕は閉じられた。そして春からは、Wake Up,Girls!ネクストストーム、I-1clubの中から選抜で7人を選ぶ選挙が行われ夏頃にユニット「WI7ers」が発表され、3月には宮城県、舞台めぐりとコラボレーションした「Wake Up,Girls!触れ愛プロジェクトin台湾」の一環でyoutubeに新作短編アニメが本編とスピンオフアニメの「うぇいくあっぷがーるZOO!」のバージョンが発表されました。

7月から9月にかけて行われた3rdツアーではアニメに関しては前述の「WI7ers」の結果発表以外何も続報はありませんでした。
そして12月11日のWake Up,Girls! Festa.2016 SIPER LIVEで、「Wake Up,Girls!新章」の発表と特報映像、スタッフと制作会社がの変更が発表される。製作委員会クレジットは「(C)Green Leaves/Wake Up,Gilrs!3製作委員会」とのことなので、「Wake Up,Girls!2」であった続・劇場版とは体勢が変更されることが予想されます。

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ここから自分のモヤモヤしている感想。

現場では歓喜の声が新章発表からスタッフ最後まで渦巻いていたというツイートがありましたが、自分が幕張メッセの現場にいた際はそんなことは感じませんでした。新章発表で嬉しさ含みの歓声、監督はじめキャラクターデザインの変更される時は戸惑いとどよめきの声の方が多かったと思います。その後開演終了後、僕の前の席では法被を着て抱き合って喜んでいる人がおり、その人が山本寛監督やスタッフの交代を喜んでいたことも事実ですが、それ以外の人たちが喜びを全面に押し出したり、終始歓声というものはなかったです。僕の席は前の方でおそらく「わぐらぶ」(Wake Up,Girls!のファンクラブ)優先席だと思うのでWake Up,Girls!について濃いファンが中心であろうということは追記しておきます。あの時の僕は発表後正直呆然としながら、幕張メッセを出て海浜幕張を入っていてあんまり記憶はないです。新幹線を経てその日に日帰りしたもののどっと疲れたのがあの時の気分です。新章発表後でライブの楽しさの思い出が全部吹っ飛びましたが、ライブ自体は本当に素晴らしかったのだけに辛いところです。

発表前はアニメに対してどうだったかというと僕は、幕張前でも山本寛監督の休養やそれに伴うFMいずみのラジオ番組「クレッセントアイズ」での制作統括プロデューサーの竹内プロデューサーのメッセージである白紙宣言で暗い雰囲気は感じていましたが絶望した空気は感じていませんでした。(山本監督が復帰すればいいと思っていました。)
予兆としては3rdツアーのライブのパンフレットやキービジュアルが今までのキャラクターデザインをてがけていた近岡さんのイラストではなかったこと、キャラクターソングのイラストが近岡さんではないどころか、テイストも変えられていたということはありましたがその時は深刻には考えてはいませんでした。

アニメの新作アニメの新章は制作されることは、原案者たる山本寛監督やキャラデザの近岡さんが等のスタッフの変更がなければ正直喜んでいたことでしょう。コミック版のWake Up,Girls!が1巻刊行で休載になり、学研から出ているI-1clubに焦点を当てたスピンオフ漫画「リトル・チャレンジャーside I-1club第2巻」が未刊行で連載再開もしくは刊行続行という目も出てくる事でしょうし。

Wake Up, Girls!(1) (角川コミックス・エース)

Wake Up, Girls!(1) (角川コミックス・エース)

しかし2016年12月11日のWUGフェスで発表されたのはスタッフの変更でした。新監督の板垣さんのWebアニメスタイルでのコメントによれば、2016年春頃にはエイベックスからのオファーが着ていたそうで、山本寛監督が5月頃に休養したのと見事に合致します。山本寛監督が立ち上げた制作スタジオ「Ordet」は3月を最後に広報による明確な活動がなくなっていましたし似たような時期に代表取締役社長の変更が行われているようです。
監督やスタッフについては円満交代には程遠い状況です。こうした状況を総合的に見て山本寛監督が作った「Wake Up,Girls!」が好きだった自分では、山本寛監督の構想が実現されない時点で「Wake Up,Girls!新章」は正統なものではなく、続劇場版の「Beyond the Bottom」かもしくは触れ愛プロジェクトの短編アニメで断絶した思っています。完結ではなく断絶だと。つまりWUG新章は今までのものと別物だと思っています。

WUGちゃん(Wake Up,Girls!の中の人たち=声優さん)たちには罪はないと思ってはいますが…正直WUG新章期待できないんですよね。特報で発表されたストーリーラインでは去年発表されたことはおそらく引き継がれず、またキャラクターデザインが簡素化されているのはCGでやるためでしょう。近岡直さんのキャラデザの魅力が全くなくなっていて落胆しましたし、製作委員会側からの具体的な説明や、監督やキャラクターデザイン等の新スタッフも前任者へのリスペクトもないままですし正直不安でしかないんですよね。おそらく作詞家の辛矢凡は参加しないでしょうし劇中の主題歌・挿入唄等も作品に合わせて発注していた山本寛監督の功績は大きいと思っています。良くも悪くも山本寛監督作品なんです。

うぇいくあっぷがーるZOO!はどうなんだという声があるかもしれませんが当初は山本寛監督の監修が入り、リスペクトも入っているかつスピンオフなんで細かい事は気にしない心づもりでいるのでこれから新作が作られようとも怒る気持ちはあまりありません。

じゃあ見ないのかというと…絶対に見るという気持ちはないですが、多分見るとは思います。このようなスタッフ交代を主導したエイベックス等の製作委員会への嫌悪感もあって4割ほど「WUG新章」がコケて欲しいような邪悪な気分と6割程の頑張っているWUGちゃんが報われて欲しいという気分がまだ交錯しています。

正直1ヶ月近くもモヤモヤが晴れないしこんな気持ちになりたくなかったです。、3次の声優の「Wake Up,Girls!」の皆さんとI-1clubやネクストストームやアニメゲームに携わった声優のみなさんは応援することには代わりはありません。ラジオもあまり聞かないどちらかというと2次よりのワグナーでしたがゆるりと応援しています。