ビッグオーダー (8) オリジナルアニメBD付き限定版 (カドカワコミックス・エース)
- 作者: えすのサカエ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/10/03
- メディア: コミック
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母体誌の少年エースでも2月売り号の4月号のビッグオーダー小冊子で監督・脚本家コメントを出してたくらいであまり宣伝しなかったし、発売告知ビジュアル等以外の明快な事前宣伝が15秒CM宣伝ないというのはどうなんだと感じる。発売予約時までもただでさえ少ない情報しかなかったのだったのだが、予約締め切り後はほとんど新情報発表しなくなった。こういう形で買うのはほぼバクチに近いと思う。
10月3日の発売後、やっとアスリードのサイトで10月17日にキャストと一部スタッフが公開されたが、(→http://www.asread.net/bo.html)TVアニメが控えてるからこういう厳重展開なのか、単なる手抜きなんだろうかどっちなんだろうか。通常版8巻の発売日と少年エースの発売日に注目したい。
- 作者: えすのサカエ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/10/26
- メディア: コミック
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ビッグオーダーOVAのメインスタッフ、キャストとテーマソングは以下のとおり。
- ■メインスタッフ
- 原作 - えすのサカエ(少年エース連載/角川コミックス・エース刊)
- 監督・コンテ・演出 - 鎌仲史陽
- 脚本 - 高山カツヒコ
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 小島智加
- 作画監督 - 小島智加、渡辺佳奈子
- 作画監督補佐 - 岡田万衣子
- 3Dモデリング・プロップデザイン - 江田恵一(マッドボックス)
- 美術監督 - 青山直樹(プロダクションアイ)
- 美術設定 - 長澤順子(プロダクションアイ)
- 色彩設定 - 福谷直樹
- 撮影監督 - 武原健二(スタジオトゥインクル)
- CGディレクター - 河村遼(スタジオトゥインクル)
- 編集 - 伊藤潤一(ジェイ・フィルム)
- 音響監督 - 鶴岡陽太(楽音舎)
- 音響効果 - 倉橋裕宗
- 録音 - 矢野さとし
- 録音助手 - 田中文章
- 音響担当 - 杉山好美(楽音舎)
- 音響スタジオ - Studio 2010:
- 音響製作 - 楽音舎
- 音楽 - Evan call(Element Garden)
- 音楽制作 - ランティス
- 音楽プロデューサー - 齋藤滋(ランティス)、吉江輝成(ランティス)、臼倉竜太郎(ランティス)
- プロデューサー - 伊藤敦
- アニメーションプロデューサー 平松巨規(アスリード)
- アニメーション制作 - アスリード
- 製作 - ビッグオーダー製作委員会(KADOKAWA、ランティス、クロックワークス、アスリード)
- ■テーマ曲
- ■ビッグオーダーOVAキャスト
24のエピソードがランダムに流れるということで、進行は階層化されている。機能としては自動ジャンプしているので、(A、B、C、CA)のチャプターを任意選択はできない形となっている。。
3つのグランドエンディングがあるもののそれにたどりつくのは結構難しい。こちらもおそらく30回くらい試行してやっとコンプリートしたと思う。
ビッグオーダーOVAの進行のエピソードの推移
- 一、A,B,C,CAのどれかから開始しCAの後は二へ。(例:Aから開始ならA→B→C→CA、Cから開始ならC→CA)※このエピソードだけ22分49秒
- (A)転校生「紅鈴」とエイジの出会い。<原作1巻プロローグP1、Subject1「俺×世界」Pの20〜29までは原作通りでそれ以後は原作にないif展開となる、12分2秒>※アニメオリジナルのif展開多め
- (B)エイジがオーダーを発動、鈴と戦い、十人衆と出会う。<原作1巻プロローグP1、Subject1「俺の世界」P20〜P42&P63とほぼ原作通り、エイジは幻想喫茶店へ戻り回想、9分53秒>
- (C)幻想喫茶店からエイジの部屋へ<原作1巻プロローグP1、46秒>
- (CA)幻想喫茶店で目を覚ますエイジ<オリジナル、10秒>
- ニ、CR1〜CR10、CR12のエピソードの一つを選択し、三へ、。
- (CR1)エイジとデイジーの出会い。<原作1巻プロローグ13P〜P20の話>(このエピソードは49秒)
- (CR2)屋上で対峙するエイジと鈴 <原作1巻Subject1「俺×世界」P69〜P77の話、57秒>
- (CR3)エイジと壱与の出会い。<原作2巻Subject6「石神と巫女」P59〜63の話、51秒>
- (CR4)瀬奈と鈴 <原作5巻Subject21「勝ち取る者」P32〜P38の話、1分31秒>
- (CR5)壱与の告白<原作4巻Subject16「エイジって呼んじゃうから!」P33〜36の話、52秒>
- (CR6)瀬奈と鈴の入浴シーン<原作5巻Subject21「勝ち取る者」P20〜P25の話、1分11秒>
- (CR7)出雲でそばを食べるエイジと壱与<原作4巻Subject16「エイジって呼んじゃうから!」P15〜16、22秒>
- (CR8)ゲームをする紅鈴 <原作4巻Subject19「星宮機関」〜20「光と鬼」(P119〜165)、14秒>
- (CR9)平景清の登場 <原作2巻Subject9「咎」P128〜140、53秒>
- (CR10)星宮源内と瀬奈とエイジの対峙、大阪城にて <原作5巻Subject26「あきらめるな!」P173〜178、26秒>
- (CR12)10年前のエイジとデイジー <原作1巻Subject1「俺×世界」、P65〜P67、21秒>
- 三、CB1〜CB4のいずれか一つに進んだあと四へ。(但し、二でCR12を選択していた場合は一のAへ戻る)
- (CB1)幻想喫茶店でエイジが目をさます。(10秒、アニメオリジナル描写)
- (CB2)幻想喫茶店で瀬奈が目をさます。(10秒、アニメオリジナル描写)
- (CB3)幻想喫茶店で鈴が目をさます。(10秒、アニメオリジナル描写)
- (CB4)幻想喫茶店で壱与が目をさます。(10秒、アニメオリジナル描写)
- 四、CR1〜CR12のエピソードのうち一つを自動選択。
- (CR1〜CR10、CR12)CR1〜CR10、CR12の場合はそのまま五へ移動。
- (CR11)10年前のエイジと瀬奈<原作1巻Subject3「願いの根源」P147〜148、35秒>、そして六へ移動。
- 五、CR1〜CR10の場合はCCに進む、CR12の場合は一のAに戻る。
- (CC)幻想喫茶店のエイジが思い出そうとする(30秒)。→ショートエンディングへ(1分35秒)。
- 六、CR11の場合、D1〜D3のいずれかに進み、ロングバージョンのエンディングへ。(1回クリアした場合D項目の別のエンディングを通る。)
- (D1)幻想喫茶店でエイジが目を覚まし、妹の思いについて呟く。(アニメオリジナル、10秒)→エンディングテーマ(ロングバージョン;4分35秒)へ
- (D2)幻想喫茶店で瀬奈が目を覚まし、兄への思いを呟く(アニメオリジナル、10秒)。→エンディングテーマ(ロングバージョン;上と同じもの)へ
- (D3)幻想喫茶店でエイジが目をさますが、デイジーがエイジについて呟く。(アニメオリジナル、10秒)→エンディングテーマ(ロングバージョン;上同)へ
ということで、グランドエンディングを見るためには、「四」の段階で12分の1の確率に勝たないと行けないわけで、全部見るためには単純計算で3つのエンディング見るためには36回前後くらいはみることになりそう。(まあリモコンの早送り使えば試行回数も負担にならないけれど。)
自分の概算の計算では全体で39分27秒の計算だったが、今作のパッケージケースにある仕様書文では本編32分のようなので、かぶっている箇所か計算違いか。それでも、少年エース2015年4月号等での事前告知では25分予定だったので増加してることがわかる。
個人的な一番気に入ったアニメのエピソードはCR11の10年前のエイジと瀬奈。Aのアニメオリジナルの描写もループ描写とif展開ももちろん楽しめたがこちらは悩んだが次点。
以下大まかな感想。
- 構成・シナリオ…原作の部分部分を抜き出したPVとも言えるかもしれないけれど、幻想世界という展開を混ぜることによってif展開もかませるということで、回想を以って一つの作品にしているというのはかなり良い。未来日記プレミアムアニメよりよっぽど良かった。工夫していたと思う。だいたい5巻までの部分をアニメ化している感じだが各地の巫女は出さなかったからTVアニメになるのだとキャストは増えるなあ。瀬奈が元気というifシナリオもあったのは好感。1巻冒頭の話を軸にしていて、先の話のシーンは割合的に少ない。
- 演出……未来日記や喰霊であんなに良かったのに、同じアスリード(東京ESPは協力だが)作品でも監督違うといえども東京ESPではなんでこうなった…という慨嘆の思いしかなかったけれど、ビッグオーダーでは全く文句はなかった。素晴らしい演出で原作再現も、原作にないif展開もとってもいい演出で気持ちよかった。
- 作画……演出も相まって、アスリードのアクション作画の良さを引き出せてたと思う。全体的に安定していた。OVAならではの暴力&解禁シーン(切断/風呂や全裸姿の胸の描写)はしっかりとサービスされて描写されている。アスリードのアニメ作品では結構お馴染み。
- 声……アスリードとうこともあって未来日記のキャスティングと被っているかと思いきや、そんなことはなく、むしろ東京ESPに出ていた人の方が多い。声は基本的に合っていて文句はほぼないものの、森田成一さんのエイジの演技の「やべええ」という鈴が転校してきたあとのセリフがどうしてもオッサン臭く10代とは思えなかったし叫びの演技も同様だったので、TVアニメの際は直してほしいと思う。平常時は完璧。個人的には瀬奈の強気の演技・声に震えた。全体的にグッドキャスティングで褒め称えたい。
- 音楽……東京ESPのEvan callのムーディーなジャズっぽい音楽には作品が浮いていてかなり批判的だった自分でも、今作では普通に作品に合っている方で不快感はかなり減った。気になるところはあるけれど。作曲・編曲家としての「Evan Call」は長門有希ちゃんの消失のエンディングテーマの「ありがとう、だいすき」の編曲が素晴らしかったので嫌ってはないのだけどなあ。
- パッケージ……全チャプターの一覧はやっぱり作って欲しかった。見たいシーンが繰り返し見ることが出来ず、早送りするしかなく…それもランダムだよりなのが辛いところだった。